居場所居酒屋「汽水」
居場所居酒屋「汽水」は、2016年6月に「支援をしない支援」をコンセプトにオープンしたコミュニティー居酒屋でしたが、2020年4月のコロナ・ウィルスによる非常事態宣言を受け、開催スタイルをオンラインに移行し、毎月第三金曜日にZOOMを使用し、若者や地域の方々にサード・プレイスを提供し続けています。
家(ファースト)でも、学校や職場(セカンド)でもない、3番目の居場所=サード・プレイスが、生活の質を豊かにすると言われています。なんらかの事情で学校や職場の所属を失い、家に閉じこもり、遊びに出掛けるサード・プレイスがない状態がひきこもりと言えます。
一方、支援機関を利用している若者のなかにも、支援機関に相談に行く以外は外出をせず、ずっと家(ファースト・プレイス)にいるという方が少なくありません。また、アルバイト等を開始し、支援機関の利用をやめてしまった方のなかには、家と職場の往復だけで、どこにも寄り道する場所や、週末に遊びに出かける場所=サード・プレイスがない方も多くいるようです。職場の愚痴や仕事を忘れられる楽しみがないと、仕事は長く続きませんよね?
そんな若者たちに、居酒屋という形でサード・プレイスを提供したいという思いではじめたのが居場所居酒屋「汽水」です。
川と海の境目、つまり淡水と海水が入り混じる河口部に汽水域は存在します。淡水魚はこれ以上先に行ってはいけないことを知り、海から川に帰る魚は、ここが身体を慣らす場なのかもしれません。
つまり、ある場所からある場所に移動する際、汽水域のようなグラデーションが私たちの生活の中にあれば、人はもっと生きやすく移動しやすいのではないか? そんな場所にしたいと思い「汽水」と名付けました。
これから社会に出る人、転職を考えている人など、何かの転機の際に、気楽に飲みながら誰かに話しを聴いてもらったり、意見をもらえるようなサード・プレイス、それが居場所居酒屋「汽水」です。
開催情報は、下記のスケジュールおよびパノラマの フェイスブックのイベント・ページでご確認下さい。遠方の方のご参加もお待ちしています。
※お申し込みいただいた方にZOOMのURLを個別にお送りしています。
※参加の不安等がある方はメールにてご相談下さい。